まったく 本のない 公共図書館 が 話題になっている理由 とは

みなさんは、図書館にいきますか?

図書館にいくって、結構大変なんですよね。
だいたい駅から遠いところにあって、まぁ通いにくい。
夜も空いてないし、すぐに閉館しちゃうので、ほとんど利用できない。

図書館は、
街の学びの場所として、カフェよりもずっと気軽に利用できると思うのに。

場だけでもいいから空けてくれれば、
もっと勉強もはかどるのに。。。

そんな風に思っていたところ
それを、形にした図書館が、アメリカと日本に出来てきました。

アメリカの本のない図書館

今から4年前にオープンしました。BiblioTechと言います。

BiblioTech – Bexar County Digital Library
http://bexarbibliotech.org/

2013年9月14日、米国テキサス州ベア郡(Bexar County)に、
米国で公共図書館としては初めてとなる、
本のない公共図書館“Biblio Tech”が開館しました。

出典:図書館に関する情報ポータル様
http://current.ndl.go.jp/node/24382

テキサス州サンアントニオ市
出典:GIGAZINE様

 

1年で利用者は10万人を超えているようで、相当な人気です。

開館を報じたThe San Antonio Express-Newsに記載された情報によると、
同館には、電子書籍リーダー700台、
子ども用のコンテンツをプレインストールした電子書籍リーダー200台、
iMacのデスクトップコンピュータ48台、
Macのノートパソコン9台、
iPad40台、
インタラクティブテーブル4台、
2つの大画面に接続されたXbox1台が導入されているようです。
また、電子書籍のコレクションとしては、10,000タイトルが導入されています。

また開館時間は、平日昼から午後8時まで、土日は朝10時~午後6時までであり、
施設には、インターネットカフェ、子ども用学習室、グループ学習室、
コミュニティルームなどもあるとのことです。

装備がもはや、図書館じゃない!

それもそのはず
総工費は240万ドルで、Hidalgo Foundationやトヨタ等からの支援を受けたそうです。
5,000平方フィートの館内には多数の端末がずらりと並んでおり,
アップルストアのような印象を与えているんだそうです!

遊びの施設も充実ですね!

2016年 に 日本にできた 世田谷の図書館カウンター

一方こちらは、日本の本のない図書館。
利用者はというと、
開館後1か月で、図書館共通カードの登録者数が約1600人。

アメリカほどではないにせよ
他の図書館の月登録者数平均約200人だとすれば
かなり成功と言えるのではないでしょうか?

世田谷の図書館空白地帯と呼ばれる場所にあります。
役割としては、貸出と返却の受付。
ネット予約して取りに行くと、本を受け取れるというルールです

蔵書がなく、閲覧スペース、コピー機も置いていないので「図書館」とは言わずに
図書館カウンターというそうです。

 

なぜ、本のない図書館が人気なのか?

貸出しや返却だけなら、狭いスペースでもできるのではないか。
施設に本がなくても、いまの図書館はデータベースと連動して、
スムーズに本の貸出しや返却ができます。
このような課題を克服していくなかで、『図書館カウンター』という発想が生まれました」

出典:GetNaviWeb様

 

日本の場合は、
場所がない。駅から遠い。そして夜は閉まってる。

だから、
開館時間は午前9時~午後9時。
毎月第3木曜日と年末年始が定期の休館日

世田谷区図書館のホームページ
https://libweb.city.setagaya.tokyo.jp/library/futakotamagawa_lib.html

現在いる、本を利用したいという人のために作られたのです。

アメリカの図書館の場合は?

アメリカの本のない図書館は、日本と全く状況が違います。

同館が設置されたのはヒスパニック系の低所得者層の多い地域であり,
その住民の75%はインターネットにアクセスできていない。
また,既存の図書館や書店へ行くにも数マイルの距離を移動する必要があり,
住民の情報アクセスは困難をきたしていた。
そのため,BiblioTechにはインターネットアクセス環境の提供と在宅でも可能な利用形態,
すなわち電子書籍の提供が期待されたのである。

私は、これを読んで、かなり驚きました
あれ?アメリカってそんなに貧しい人がいたんだ!!
移動することも困難ってそんなに!?

そこで助けとなるのが、
このアメリカのBiblioTechという本のない図書館。

電子書籍は、場所が遠くて、貧しい人を救うために

アマゾンのkindleや楽天のkoboのように、
電子書籍化サービスが日本にも広まってきましたが、
まだまだ地方の人までには届いていないように思います。

もちろん問題もあります。

完全デジタル公共図書館として国内外の注目を集める同館だが,既にその限界を指摘する声もある。
多くのベストセラーの書籍が電子書籍で利用できない,
あるいは高価すぎるため,要望の多い資料を利用者に提供できていないというのがそれだ。

この問題に関し米国図書館協会のサリバン(Maureen Sullivan)前会長は,
大手出版社5社、いわゆる“ビッグファイブ”に対し,
出版している本を電子媒体でかつ安価で利用できるようにするよう働きかけているところだ,とコメントしている。

すごくもっともな反応で、本は紙だから
読み聞かせができたり、しるしをつけられたりして、価値があるんです。

電子書籍じゃそれはできません。
ただ、電子書籍だからこそできることがあります。
情報が得られない、得にくい人たちに
必要な情報を届けるきっかけを作る。

電子書籍の次の可能性がここにありそうです。

今後も、近代図書館の動向に注目です!

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ドリコレライブラリー館長大原康弘
ドリコレライブラリー館長大原康弘
ゼロから30日間で夢を叶える方法を絵本にまとめます。 子どもに絵本wo!プロジェクト進行中! 夢を叶える物語をコレクションする ドリコレライブラリー館長 大原康弘

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